仕事人 店主のひとくちエッセイ002
料理とワインを合わせるのは、難しくもあり、楽しい仕事です。 自分なりに、うまくいったと感じたとき、 さりげなく、お客様の様子をうかがいます。 だいたいが、こんな感じ、 「あ!」とか、「お!」とかの 表情の後は、彼方を見つめながら、口だけが、動いています。...
3月30日
白い魔物 店主のひとくちエッセイ003
今宵、とある六番街の二階の古い店では 秋の森の奥、地の下にある 白い魔物に取り憑かれた人たちの 宴が繰り広げられ、店内は怪しい香りが漂っている。 はこばれてきた皿は、黄色い手打ち麺に たっぷりのバターとチーズが絡んでいる。 ...
3月30日
亡き王女のためのパヴァーヌ 店主のひとくちエッセイ004
休日に、カウンターで飲むことがあります。 その日は、前日にお客様から評判の良かったローヌの白、シャトー・サンコムのレ・ドゥ・アルビオン。 信頼のおける作り手、柔らかな果実味がたっぷりで華やか。 先日手に入れた一枚のレコードに針を落とします。...
3月28日
最後の食べもの 店主のひとくちエッセイ001
暑さが続くと、食欲もおちますね。 体力のためにも、おいしいものを召し上がってください。 さて、お客様とよく話題になる話ですが、 人生の最後に何を食べたい? 皆さん、楽しそうに話しています。...
2024年8月30日