ゴールデンウイークはバルのんとろっぽ!ありがとうございました!
ゴールデンウイーク、バルのんとろっぽで「古くてあたらしい江戸東京」ありがとうございました。最初の二日はのんびりしておりましたが、後半4日土曜日と5日日曜日はたくさんの方に来ていただきました。お断りしてしまった方すみませんでした。なんでかタイミングってばらけないのよね。。。来ていただいたのに申し訳ないです。
今回のバール、個人的には江戸料理、楽しかった~!いつもよりもお客様も楽しんでいらっしゃるように思いました。入り口で結構いろんな方がメニュー見てたよ!っておっしゃっていたので、また次回も・・・とも思っています。
東京の地酒もどれも昔かたぎのきちんとした日本酒らしい日本酒で、米の旨みとドンと構えた力のある味わい。そしてバランスが非常に良いのが特徴かと思います。日本酒飲んでる!感がしっかりあって、食事にぴったり!個人的にはどこもほんとにおいしかったです。
お出ししていた日本酒はこちらからご確認いただけます→
特に国府鶴は府中のほんとにちいさな酒蔵で、近所だし!また買いに行って応援したいと思っています。
唯一雰囲気がちょっと違うのかな~と思ったのは東京港酒造の「麻布の酒」ですね。若い人に好かれそうな味です。(←おじさん発言ですね(笑))軽くてフルーティー。飲みやすいのかな~。日本酒=おじさん臭い・・・という嫌なイメージを持っている方にはいちばんワインやジュースに近いかも。この辺からはじめていくのもよろしかと思います。
さてさて、江戸料理はシンプルさが際立っていて、洒落が効いてるのが、やはり気に入っています。
いくつか写真を撮って頂いたのでぜひ!
今回は折敷をひいてみました!なぜか陣地が決まると安心する気がするのは私だけかしら・・・。いつもペタンクの時などに使っているのもです。江戸時代はテーブルがほとんどなかったので居酒屋さんなんかは腰かけているとなりに折敷をひいてその上にいろいろのせて食べていました。
右はりんごと山椒のなます。
膾なますというと大根と人参の紅白なますを思い浮かべるとおもいますが、もともと膾は塩辛のようなものでした。すごく昔は料理は素焼きされたものや、煮ただけのものが並び、塩、膾(塩辛的なもの)、酢、味噌などが小皿にあって、自分で料理に調味して食べていました。(←神饌や貴族がメインの話ですが)それがだんだん塩辛がなれずしに発展していって、そこから今風の寿司へ。膾はいまでいうとサラダかなにかさっぱりしたものへと変化していきました。人参のラペのサラダと似ていると思いませんか?
何年か前、鹿だったかイノシシだったか忘れちゃったけど、肉料理のつけあわせにリンゴに(梨だったかな?)山椒を合わせるのを思いついて調子こいて「自分で言うのもなんだけどオサレじゃない~?」なんて思っていたら、直後に読んだ江戸料理の本に「リンゴと山椒のなます」を発見し、ああ~もう何百年も前からあったんじゃん・・・と調子こいたことを反省した日を思い出します。。。。反省。勉強不足ですね。
ちなみにごくごくさっぱりしてじーんと山椒がしびれるので口の中がさっぱりします。もちろん、粉山椒でもつくれます。
左は私の料理。地鶏のレバームースに「ガリ」を合わせています。新ショウガをつかってのんとろっぽで漬けていますが、ただし赤ワインビネガーと蜂蜜で♡レバームースの濃厚で甘やかな感じにしゃっきりしたガリがおいしいです。
写真だと違いが判りづらいけどこちらはホワイトアスパラの金麩羅。衣に卵黄を使っています。
こっちは芝エビの銀ぷら。衣は卵白を使用。こういう洒落も大好き(笑)
こちらは「ウナギもどき」という精進、つまり豆腐料理です。
海苔を皮に見立てて豆腐を揚げてから蒲焼にして粉山椒で食べる、というものです。おいしい。
そして太刀魚の巻繊。けんちん、と読みます。普茶料理や卓袱料理と言われる中国からきた精進料理がもとになっています。巻繊の巻はそのまま、巻くということ。繊は今でいう千切りの事です。もともとは野菜を千に切ったものを湯葉などに巻いた料理だったのが、魚料理にも応用されたわけです。
今回作った江戸料理の中で一番おいしかったな~。結構自分でもびっくりしました。
ちないに蒸してから揚げてあります。
今回は〆に「焼きにぎり湯漬け」。
「湯漬け」は本来携帯食でした。時代劇とかお好きな方は知ってらっしゃるんじゃないかしら。おにぎりを焼いて乾燥気味にして、保存してもって歩けるように戦国時代でも非常に重宝された食事の一つです。「湯」または水につけてかたいおにぎりを戻して食べる、という具合でした。
これを温かいうちに、出汁をかけて、というのが「焼きにぎり湯漬け」です。江戸時代らしく、香りのものは白コショウで!
ん~楽しかったなぁ~!夏もこの路線で行きたいのだけれどいかがかしら?
また夏、かなぁ~
Comments