旅するイタリア料理vol.2 カプリ島 ありがとうございました。前菜の巻
先週日曜日、のんとろっぽ日曜俱楽部
ありがとうございました。
よく飲みよく食べました!いらっしゃれなかった方も是非次回!
ご報告まで「旅するイタリア料理vol.2 カプリ島編」ご紹介します。
まずは乾杯。・・は、「カンパリ・シェケラート」!
「ビバ!イタリア!って感じでお洒落でしょ!?」というソムリエ塩田の意見でこうなりました。
カンパリは南イタリアではなくミラノのリキュールだってことは突っ込んじゃいけません(笑)!ミラノって書いてあるけど(笑)
プププ!なにはともあれ「サルーテ!」=イタリア語で乾杯の意
カンパリとレモン汁をシェイクしたカクテルなんですが生で呑むよりさっぱりふわっとします。私も結構好きでバーにいったらよく注文するカクテルのひとつです。
さて、今回のテーマ、カプリ島(とその周辺)のパン。パーネ・カフォーネ(pane cafone)。
カプリ島のあるカンパーニア州のナポリ地域。ここにはグラニャーノという一大パスタ産地もあり、粉文化が非常に昔から栄えています。その影響もあってか、南イタリアには時々見られるのですが、このパンにもセモリナ粉が使われています。パスタに使う小麦粉でしょ?って思った方正解です。
非常に硬くグルテンが強く出るタイプの小麦粉デス。もちろん、スパゲッティやマカロニ以外にも、お菓子やパンにも使われます。ちなみにイタリア語でパスタpastaは生地の事を指すので、お菓子の生地もパスタ、パンの生地もパスタ、マカロニの生地もパスタ、練ったものはなんでもパスタの事を指すのでイタリアに行ったときにはご注意ください☆
このパンはイーストを使うのではなく、前のパン、もしくはpasta madreパスタ・マードレ(お母さん生地)と呼ばれる発酵した生地をもとにして作ります。これに水と粉を足して温かいところに数時間置くと、ヨーグルトを牛乳でつないで増やしていくように、発酵した生地が増えます。これを2回繰り返す。(本チャンまで長い‥‥)そしてようやく本捏ねに入るわけです。そしてこのパン、生地にセモリナ粉が半分くらい入っているのでグルテンがむっちゃ強くて生地を練るのがほんとう、大変でした。重かった~!焼き上がりは満足ですが(笑)時間もかなりかかった(笑)
皮はバリっと固めでセモリナ粉なので身はすこし目が詰まった感じです。でも食べると重くはなく、粉のおいしさを存分に味わえるパンでした。
前菜はベタな感じで!
イタヤ貝の白ワイン蒸しと
レモンの「パン」のサラダ。今回はグレープフルーツの「パン」も使いました。むちゃくちゃさっぱり!(レモンのパンlimone di paneについてはこちら)
それからカプリ島でもよく食べられる小魚のフリット。今回はかわいいヒメコダイちゃん。(ヒメコダイとイタヤ貝の可愛さについてはこちら)
ほんと、日本のイタリアンでもっと使ったほうがいいと思うのよね、ヒメコダイ。フリットにぴったり!繊維が細かくてホクっとするのよ、そして軽い食感と品の良い旨みも大好き!(重よしさんも好きだって言ってたな。。。)
言われて
そしてご存知カプレーゼ。カプレーゼは「カプリ島の」という意味なので正式名称はInsalata capreseインサラータ・カプレーゼ。もちろん、水牛のモッツァレラでゴザイマス。
実はこのサラダ、新しい料理なんです。20世紀に入ってから、カプリ島の老舗5つ星ホテル、キジサーナで生まれたと言われています。1920年ごろ、詩人で政治的にも活動家だったフィリッポ・トンマーゾ・マリネッティのためにイタリア国旗を模して作られた、とか、1950年代にエジプト王ファロークの急な食事のために作られたとか諸説あります。
超!高級ホテルキジサーナ。https://www.quisisana.com/青い海と白いホテル、素敵すぎます(汗)泊まるのは高そうだからバーくらいは行ってみたいな~。
かな~り久しぶりにカプレーゼ食べましたが、やっぱりむちゃくちゃ美味しいですね。たまに普段のメニューでも出そうかしら。
次に続きまする~
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